兵庫の肺がん手術の実績ある経験豊富な病院
肺がんは未熟な医師の手術で、不用意に血管を傷つけたり、縫い合わせが不十分だったりして出血し、まれに患者が亡くなることがある。病院として技量を維持するためには、週に1件、年間50件以上行っていることが望ましい。日本胸部外科学会により手術件数と死亡率の相関関係が発表された。肺がん手術数年間10回未満の早期死亡率は1.6%。150回以上の場合は0.3%。
肺がん手術には胸を10〜20センチほど開き、直接、病巣を見ながら手術する従来の「開胸手術」と近年、広がっている「胸腔鏡手術」の2種類がある。開胸手術は、歴史があるので手術法が確立し、予期せぬ出血でもすぐに対応できる利点がある。一方、開腔胸手術は、傷が小さいので痛みが少なく、退院までの日数が短いなど回復が早い。カメラ画像を複数の医師が見ながら手術ができるので見落としも少ないといわれている。
生存率は医療機関によって大きな差があるが、同じ期でも高齢者や肺機能が低下した喫煙者らを多く手術した医療機関では生存率が低くなってしまうので、その数字がそのまま病院の優劣につながるとはいえない。医師の説明を聞く際のひとつの参考の指標としよう。
初期の肺がんに対して放射線を病巣にピンポイントで集中照射する定位照射も有力な治療手段だ。がん細胞のみに放射されるので正常組織への被曝を減らすので副作用が少ない。手術に危険が伴う高齢者らを対象にすることが多かったが、優れた治療法として評価が高まりつつある。